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サンドラの小さな家の猫のレビュー・感想・評価

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)
3.6
題名から、ほんわか家族の話を期待してたんですが…

映画にされるほどDVが拡がっている事に苦しい気持ちになりました。『ジュリアン』も似たような話でしたし。そして家庭裁判所?の曖昧な立場にも胸が痛みました。
なぜ暴力をふるってしまうのか?
離れるのが一番だろうけどそこを突き詰めないとDV の解決にはならない気がします。
この映画はある事がきっかけで、主人公が自分の家を建てだすんだけど…
自分で家を建てる、なんて想像したこともなかった私は、建築途中の話がとても面白かったです。ボランティアで自分の休みを割いて手伝う人達の存在にも驚きました。
このボランティアさんたちが多種多様の人々なのが良かったです。
援助してくれたドクターに関しては、いきなりきちんと歩けるようになったり、娘さんは納得したの?など疑問が残りましたけど
本筋とは離れるので愚痴は割愛(笑)

あんなパパでも、片方の娘は普通にパパと接せるのが不思議でした。
週一で、別れた夫に子どもを連れてかなくちゃいけない制度。理論的には分かるんだけど、辛いよね、精神的にも肉体的にも。
ラストには光が見えるのが救い。

夫が何故そうなったのかを
考える映画も観てみたいな、と思いました。
加害者側のやりきれなさも考えるべきだと思うから。
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