2014年にフランスで大ヒットし、2016年に日本でも公開された『最高の花婿』の続編。
移民社会フランスを舞台に、4人の娘達がみんなそれぞれ人種の違う外国人と結婚したファミリーの、多様性と異文化にまつわるコメディー。
前作もめちゃめちゃ面白かったけど、今回もテンポよく、毒舌で皮肉的な会話もたっぷりに、ちょっとブラックな笑いがいっぱい。
今作は、4人の娘たち夫婦がそれぞれの理由で海外に移住すると言い出したのをなんとか引き留めるために、父と母が作戦を練って奮闘する話。
前作同様、人種や宗教や文化の違いからくる差別や偏見の問題に加えて、さらに今回はLGBTQの要素も含みつつ。
前作から引き続きの登場人物たちの中でも、特に4人の個性的な婿同士が前作よりも仲良くなってる感じが凄く良くて、彼らのやり取りにほっこりした。
多様性を受け入れるということは簡単じゃない、だけど少しずつお互いに歩み寄り、「違い」を尊重し合うことで、絆が生まれ、愛情が生まれ、幸せな家族の形が出来あがる。
ゴタゴタしながらも、なんだかんだ言って仲良しで賑やかな多国籍ファミリーの姿が、羨ましいくらいに幸せそうだった。