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ナイトメア・アリーのRIOのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.8
怖いよ!
デルトロ監督にしては象徴的なクリーチャーはいないし、ストーリーも普遍的なテーマでシンプルっちゃシンプルなんだけど、描写の容赦なさにはビクビクしてしまった…。

1940年代前半を舞台に、ダークな空気が漂う見世物小屋の猥雑さ、ショーの舞台となる上流階級の社交会めいた煌びやかさなど、独特の美しさに酔いしれることの出来るノワールスリラー。
原作小説や過去の映画化版は未見ですが、今作は各所に散りばめられたメタファーや仕掛けも秀逸で、後から見ても納得されられるストーリーでした。

主人公スタンを取り巻く3人の女性は、キャラ付け然りキャスト然り、皆主役級の華々しさ。特に個人的には、ルーニー・マーラとケイト・ブランシェットというキャロルコンビの再共演も嬉しかったです。
ケイト・ブランシェットの期待に違わぬ悪女振りにはゾクゾクしましたね。
また、見世物小屋の経営者というどこか残忍な役どころもぴったりのウィレム・デフォーもお目当てだったので、案の定ハマり役で素晴らしかった…。
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