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ナイトメア・アリーのmikiのネタバレレビュー・内容・結末

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

ギレルモ・デル・トロ監督作品は
正直あまり好みでは
ありませんでしたが
(すみません💦)
本作はかなりはまりました!

(怪獣などの異形のモチーフが
出てこなかったからだと思います😂)






以下印象に残ったところをメモ。


・スタンが父親を殺したときから
運命は始まっていただろう。


・バスの終点は
「終わりへの始まり」の意味?


・獣人が逃げたときに
スタンが探しに入る館に
大量の目が描かれている。
=目に見られる
←獣人として見物される運命。
(「罪人よ 己の姿を見ろ」
と書かれていることも象徴的)


・ギークをめちゃくちゃに殴る
←スタンには凶暴性あり。


・「少年は愛されたがっていながら
その男を憎んでいる」
←スタンは父親に対して
愛憎渦巻く想いを抱いている。


・「自らの嘘を信じた人間は
自分に特別な力があると思い込む
現実を見失い
勘違いに気付けなくなるんだ
そして神を恐れる
善良な人々を傷付ける
そのあとも嘘に嘘を重ねるだろ
嘘が尽きた時に
浮かぶのは
お前を見つめる神の顔だ
どっちを向こうと
神の眼からは
逃げられやしないぞ」
ピートのセリフが
本作の全てを物語っている。
(このセリフの直後
すぐに読心術の練習をするスタン。
スタンに全く響いてない😂面白い😂)


・初見では
サーカスを卒業してから2年で
こんなにスタンが
変わってしまって、
スタンに何があったのだろう
と思ったけど、
元々スタンはそういう人間なんだなぁ…
欲にまみれた卑劣な男。


・リリスが以前もショーにいたことに
スタンは気付いてなかった笑
自分は何でも見えていると思っているが
実は客すら見えていない笑笑


・「一緒なら一山当てられる」
セリフを練習してるのも、素人っぽい笑


・エレクトラ・コンプレックス。


・「メモを取らないで」
リリスは最初から全て計画済み。


・「親父とは違う
絶対あんな風にならない」


・リリスはずっとスタンのことを
カーライルさんと呼んでいる。


・富豪は危険。
覚悟はできてる?
←ダメと言われるとやりたくなる。
リリスはさすが誘導がお上手。


・「あなたが騙せるのは
騙されたがってる人だけ」


・「私を出し抜けると思った?
何も見えてないのね」


・ホームレスになったスタンが
父親の形見の時計を酒代と交換。
時計が人としての最後の砦だったであろう。
(動物は時計を必要としない。)
完全に獣の道へ。


・is he a man or a beast?
をトレーラーで強調していた。
なぜだろうと思っていたけど、
ラストまで観て納得…


・一度入ったら
抜け出せない悪夢小路。
タイトルも良い。


・エディプス・コンプレクス。
父親への愛憎。
愛憎とは表裏一体。
「愛の反対は憎悪ではない、無関心である。」
(余談だが私はデル・トロ監督に
苦手意識がある。
だからこそ気になる。笑
無関心になれずに、
最新作は観てしまう…笑)


・本作は父親殺しをしているが、
間違った父親殺し。
スタンは結局
精神的に父親を乗り越えられず、
人あらざる
獣への道へ。






と雑多に思いましたが、
エノクの存在の意味が
読み取れていない😂

色んな方の考察を見るのが楽しみ☺️

ダークな作品が好きな方には
とてもおすすめの映画です!
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