サルス

マーベルズのサルスのレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
1.8
つまんねー 家族の葛藤(トニースターク)、チームアップ(アベンジャーズ)、大掛かりなジョークシーン(バトルロイヤル)、自己犠牲(エンドゲーム)、フレッシュな戦闘描写(ストレンジ)、師弟関係(トニー/ピーター)など、過去のMARVEL映画の美味しい部分をちゃんと取り入れてるはずなのに、なんでこんなにどーでもいい映画になるのか、かえって興味深い。過去作を勉強して美味しい要素を抽出して構成しました!これで良いんでしょ?って感じで、肝心の筋が通ってない感じ。え?全力で突っ込んだら太陽治りましたってそんなんで良いんか?人が死んでるんやで?エンドゲームで「宇宙には守らなきゃいけない人がたくさんいる。そこにヒーローはいない」ってセリフはカッコよかったけど単にカッコつけて地球に戻らなかっただけかい。しょーもない。

キャロル、正義過ぎるのかな。トニーとストレンジは傲慢、キャプテンはクソ真面目、ハルクはすぐ正気を失う、ソーは脳筋、ホークアイはただの人、スターロードはバカでピーターはガキ。といったツッコミどころがあって、それらが成長したり衝突したりしてキャラが立体的になる。長所と短所は裏表で、どちらかだけを消すことは出来ない。キャロルは「完璧主義すぎる」って欠点?はあるけど、誰もそこをツッコめない。正義だから。「家族だからそんなの気にしない」みたいなクソロジックで癒すしかない。自分の欠点を引き受ける覚悟がない。だから最後太陽直して、罪をチャラにしなくちゃいけない。なんつうか、人として余裕が無い。これでは魅力的なキャラにするのは難しいんじゃないかなぁと思う。
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