サルス

クーリエ:最高機密の運び屋のサルスのレビュー・感想・評価

4.2
英雄の親友になってしまった男が主人公。
クーリエというのは、情報の運び屋という意味らしい。ウィンが最後に運んだ「ミサイルを撤去した」という情報が、失意の中にいた英雄の最期に誇りを与えたんだろうと思うとグッと来る。You did it と伝えられたときのアレックスの表情がとてもいい。
ここの構成も上手だよなー 奥さんがその情報を漏らして怒鳴られる描写で、それが囚人には秘密にされている情報であることが分かって、ウィンとアレックスの面会で刑務官が慌てて入ってくる事で、この情報が真実であることがアレックスに伝わる。さらにその後の敵の表情一つで、戦争の馬鹿馬鹿しさみたいなものまで表現してる。この面会シーンの数分にエモが凝縮していた。5000の情報が戦争を防ぎ、一つの情報が一人の男の尊厳を守る。だからこその「クーリエ」というタイトルだったんだと思う。
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