公式映画コメント記録アカウント

椿の庭の公式映画コメント記録アカウントのレビュー・感想・評価

椿の庭(2020年製作の映画)
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心のひだに語りかけてくる映像美。
時の陰影の中に浮かぶ人の想いと、
生命たちの真の息づかいを聴いた心地がします。
喪失感を抱えた現在(いま)にこそ染み渡る特別な作品———本木雅弘

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上田義彦さんの写真という瞬きを写すものから感じていた音や風や匂いや気配というものを、映画という言葉や時や間を映すものを通して感じたことは新たな余韻の旋律だった。
それはここに流れていた時間が僕の人生の中にもあったことのように記憶してしまうほど鮮明で温かなものだった。そして生命は生と死の中で情と無情を泳いでいるのかもしれない———皆川明(デザイナー)

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四季のうつろいの中で命の尽きるまで、こよなく愛した家と庭と家族
古き良きものがなくなる滅びの美学
なんと素敵に洗練された極上の作品であろうか———假屋崎省吾(華道家)

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大切な人を思う時、私たちは風や光や音と戯れるのだろう。そんな感覚的な一瞬一瞬が連なる映像美は静かで満ちた奇跡を観るようでした———クリス智子(ラジオパーソナリティ)

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繊細で美しいシーンの連続。それは、
ゆったりとページをめくる写真集のよう。
いつか生あるものは滅し、形あるものは壊れる。
諸行無常の儚さと家族の絆が心に染みる作品———前田典子(モデル・タレント)

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日本人の様々な感覚、感情、情景・・・どれだけのものを私たちは失ってきてしまったのだろうか?向こう側に引き返せば、いつでもそれらは手元に戻るものだと高を括っていたことに気付かされた。振り向いても、もうそこに橋はない———多田琢(クリエイティブディレクター・CMプランナー)

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わずかにふくらんだ蕾が、見事な真紅に咲き誇り、
やがて枯れて土に還る椿のように、
人もまた生き、生きて、愛でて、手放していく。
この小さな庭とその住人を見つめながら、果てしない宇宙を見た———内田也哉子

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美しさが突出している映画。監督と俳優達の映画愛がすごい。
人間を含めた全ての命が美しく、切ない。映像美に大満足———鎌田實(医師・作家)

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起きぬけに見る水平線が今日の天気を
生垣に咲く椿が寒さの訪れを教えてくれた。
思い出に終わらせない方法はあっただろうか。
凛としたたたずまいの人たちがいる画面は
切ないほどに悲しく美しかった———原由美子(ファッション・ディレクター)

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花々は今日咲いて明日は散る。
その時々の香りと空気をまといながら暮らす事の幸せ。
絹子は幸福でうらやましい美事な人生でした———横山タカ子(料理研究家)

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すべてが諸行無常。
今日を丁寧に生きること、思い出を繋いでいくことの意味を考えた。
夏の日、今は亡き祖母が切ってくれたスイカの味は格別だったなあ———小谷みどり(死生学者)

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