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テスラ エジソンが恐れた天才のBiBiのレビュー・感想・評価

2.8
1年に1作くらいは出会ってしまう、なんだこりゃ映画。意味のわからない演出がたくさんあってだいぶ困惑しました。

イーサン目当てで見たので、多少面白くなくたって目をつぶれます。
が、突然「これは作り話」と言ってそのシーンをなかったことにしたり、現代のガジェットが急に出てきたり、安っぽいセットの場面があったりと、おかしな演出が満載。あれはなんなの?洒落なのかわからないけど、つっこむのめんどくさいくらいの微妙さで、時折挟み込まれるアンのカメラ目線でのナレーションもなんかすごく癪に触った笑。
極め付けはテスラの歌唱シーン。現実で言えなかったことを吐き出すとかそういう表現ですか?なぜ歌で??なんで?イーサンが歌うとこ見れて私得だけど今じゃないよね笑。

世界を変えた偉大な人物だったのだろうから、クラシックな伝記物にしてくれてたら、もっとのめり込めたかもしれない。写真は4枚しか残ってないくらいなので、細かな記録は乏しいのかもしれませんが。
私は難しいことはわからないけど、無線を発明したってすごいな。世界中の人々が住み良いように、と思ってることが人に伝わりづらくてなんだか可哀想だった。
幼少期の、地球って猫なの?という言葉が可愛かったですね。
そんな感性の持ち主だからこそ、他の人にはない柔軟な思考で先を見ることができたのだろうし、利益や名声ばかりを重視する世界には合わなかったのでしょうね。天才は孤独なのかも。

エジソンがすごく嫌な人だったなぁ。でも、いくら素晴らしいアイデアが頭の中にあっても、この世にないものを作るには資金がいるし、彼の考え方もまた間違いではないのかも。死刑のやり方を聞かれるシーンは気の毒でした。

テスラという人を少し知れたし、イーサンがたくさん見られて嬉しかったけど、わけのわからない作りのおかげで残念な感想となってしまいました。

イーサンのインタビューを見て、彼がテスラのことを理解し、表現したかったことは伝わってきたなぁと。それだけで私には十分です。
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