このレビューはネタバレを含みます
【認知症疑似体感映画】
いやいや、驚きました。
映画ポスターからは想像もできないジャンルの作品でした。
認知症のアンソニーホプキンスと介護をする娘の心温まるヒューマンドラマと思いきや。
もはや巧みな構成のサスペンスホラーでした。
物語の冒頭からアンソニーの発言がちぐはぐになり、さらに時間、空間、人物まで入れ替わり錯綜し、観るものを混乱させていきます。
はい。認知症の症状を体感できるんです。
かなり複雑で突拍子のない唐突な場面の連続なんで混乱しました。。
『木の幹から歯が散っていくよう』
記憶が欠落していく、欠落した事さえもわからなくなっていく。。。
仮の将来、他人事ではない事に怖さをおぼえました。
しかし、アンソニーポプキンズ80歳でアカデミー主演男優賞。これは間違いなかったなと思える名演でした。