昭和の男と女を描いた感動作。
私の年代では価値観の共有が難しく、ストーリー以上の感情をいだくことが難しかった。映画館にいた大半の年配のかたはどう感じたのかな?青春時代を重ねて観ることができたのなら、素晴らしい作品なんだろう。
まず、ズバ抜けて目を引いたのは北川景子。本物の松竹銀幕スターのようなオーラと美貌。結婚されてから、本当に素敵な顔と雰囲気になられて、今1番輝いている女優。ゴウちゃんとの伊豆旅行で、2人っきりで来たかったのにって言う雰囲気は、ドキっとさせられた。
そして、永野芽郁。穏和な性格のなかに凛とした芯の強さがある淑子役は、永野芽郁そのままの感じがして、ガッツリハマって彼女の演技に魅了されてしまった。どんどんいい女優になっていく。
野田洋次郎、役者も上手。彼のギターと歌を劇中でもっと聴きたい。
いい作品。でも心に残る要素がなかった。例えば、観賞後、この映画で話が盛り上がるのかといえば、それは無い。素敵なストーリーだけに残念だった。