さうすぽー

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のさうすぽーのレビュー・感想・評価

4.3
自己満足点 85点

この作品を今すぐ見せたい人達を上げるなら、ネトウヨやパヨクと言われてるSNS使用者達ですかね。
その理由は、実際に観れば解ると思います。

久々に面白いNetflixのドキュメンタリー作品を観たのでレビューしました!

TwitterやFacebook、YouTubeといったSNSが身近になっていった中で生まれた危険性について迫った作品。

実際にGoogleやFacebook、Twitterに勤めていた開発者のインタビューとそれを再現したドラマで描かれるドキュメンタリーです。

SNSにどのような危険があるのかを、GoogleやTwitterの機能からそこに潜む怖い部分を丁寧に説明してくれるので解りやすいし、実際自分もSNSを使ってる身として怖くなりました。

今は色々な陰謀論等が流れたりフェイクニュース等が流れていて、それに惑わされる人々が多く出て来てしまったり、それによって人々の考えが2極化しているのですが、実はこの映画はそこの部分にも迫っていて、凄く怖いと同時になかなか興味深かったです。

SNSに警鐘を鳴らす作品ではありますが、この映画で良かったところは、単に「SNSは悪だ!」とか「あんなものは絶対に無くすべきだ!」といったプロパガンダっぽい作品には全くなっていないところですね。

結局、「SNSは危険だ!」と言われてももう絶対に手離せない所まで来てしまったのに、もし「今すぐやめろ」とか言われても誰も賛同しないと思います。
(その押し付けはグレタ・トゥーンベリを思わせる。)

けど、もちろんSNSには便利な部分もあって、その存在に救われた人達が大勢いるのが事実です。
それを踏まえて今後どうすれば良いのか?という事を考えさせてくれる映画になっています。

ただ、途中のドラマパートは少し過剰な部分があったりして気持ちが離れました。

あと、映画のタイトルである「監視資本主義」というのは絶対に良くなかったと思います。
原題の「ソーシャル・ジレンマ」の方が絶対に良かったし、何故それにしなかったのかが疑問です。
この日本タイトルでなければ面白そうな感じがして観る方が増えた気がします。


僕も現在Twitterをかなりの頻度使っていて、YouTubeも好きでよく観ています。
自分はTwitter内で「映画好き」のフォロワーと実際に知り合ったことで色々な考えを持つようになりました。
それは、紛れもなく自分がTwitterを使ったお陰です。
そして、僕は映画のレビューをここのFilmarksやTwitter等で閲覧するときは絶対に自分の意見と反対の意見を観るようにしています。
そうすることで映画の見方や知識が増えることに繋がるし、色々な人の考えを知るきっかけになるからです。

このように、SNSも便利な所と危険な所の両方に向き合って、色々な人と話し合うことでSNSが良くなっていくと自分は信じています。
そういった意味でもSNSについて考えるきっかけになれる作品になっています!

オススメです!