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ライド・ライク・ア・ガールのcookieのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

オーストラリア🇦🇺の女性騎手 ミシェル・ペインの半生を、家族の強い絆を柱に描いている。
競馬がわからない人ても、きっと楽しめる作品🏇

「ママ、ブリジット、 一緒にいてね。」
冒頭のこのシーンからもうグッと迫るものを感じてウルウル🥹

前半は子供時代が微笑ましく紹介されている。救急車を改造した自家用車🚑や競馬ごっこ🐎など、厩舎を営む賑やかな大家族が助け合う日常を目にすると、母親を早くに亡くした10人兄弟とその父親を応援せずにはいられなくなる。

高校生になり、父から騎手の訓練を受けるようになるミシェル。子役からのバトンタッチに違和感が全くない。

競馬の知識を得られるのも興味深い🏇
✔馬場状態:「良」や「稍重(ややおも)」などの言葉は知っていたが、同じコース内でも場所によって違いがあった。(硬い芝の方が早く走れる🐎)
✔計量:レースの前後に、勝負服や鞍・腹帯・鞍下・鐙(あぶみ)などの装具を含めて計る。レースが終わるまで続く試練🤤
✔枠の決め方:メルボルンカップは抽選。JRAでは「公開抽選で行われる一部GⅠ競走をのぞき、全てコンピュータにより自動的に決定」とHPに掲載されている。(2021年時点では、有馬記念以外のレースは非公開抽選という情報も)

レース中の騎手同士の罵声といい、“隙間を差す”スリルも本作の魅力の一つ✨
「スピードだけの問題ではない。大事なのは忍耐。囲まれてダメだと思っても諦めるな。……突然目の前に隙間が空く。神の声をよく聞け。でないと隙間はあっという間に閉じる。」
(関係ないけど、このシーンで頭をよぎったのが「小豆の声を聞け。時計に頼るな。…」のおまじないw🥯)

「馬は肺🫁で疾走し、心臓🫀で耐え、気持ち🧡で勝つ。」
(心臓に関しては「セクレタリアト」でも語られていた。)

「He’s gone.」で思わず涙が溢れたが...

母の交通事故死、落馬による姉の死、男性社会で打ちのめされる女性騎手のもがき、父の病気、過酷な減量、ミシェル自身も落馬で再起不能か?…
壮絶な人生も、実話だから説得力がある❗

パパも素敵だったけれど、本人が演じたスティービーのキャスティングが素晴らしい✨
二人で将来を語る場面はジーンとくる🥹
その夢を実現したことがわかるラストが心地良い💫

「親友」と呼ぶ兄と二人で掴んだ栄光🏆
ずっと繋がっている温かい家族。
心が洗われるような家族映画だった。

監督が女性で、挿入歌が2曲とも女性シンガー🎶
シーアの「アライヴ」(オーストラリア女性の象徴的意味合いがあったのだろうが、使われ方が残念すぎ😖)はわかったが、何か懐かしさを感じたもう1曲はアイルランドのバンド、クランベリーズの「ドリームス」。PVにもちょっとだけ🐴の姿が。
https://youtu.be/C2EifAO9ZHg

タイトルには、ペインの幼い頃からの夢そのままという意味が込められている、或いは 女の子みたいに乗るという嘲笑めいた言い方を逆手に取っているのかな?

【notes】
●生きている時から天使👼
●小学校の授業を中断してメルボルンカップをテレビ観戦📺
●ワンモンキー、ツーモンキー、スリーモンキー
●足何本?
●メルボルンカップは正装で👗
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