風来坊

RUN/ランの風来坊のレビュー・感想・評価

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.5
「search サーチ」で時の人となったアニーシュ・チャガンティ監督の2作目。

一番信頼する人物が自分に牙を剥くという恐ろしさ…。
虐待なのかと思いきやの更なる真実と展開は怖すぎる。派手な展開は無いのに、心理的な物を上手く使ってサスペンスフルに仕上げていて流石でした。

しかし…尺の都合もあると思いますが、母親に疑惑を抱くのがちょっと早いような気がしますね。
もう少し、じわりじわりとした方がもっと恐怖を煽ったと思うのですが…。

姿を見せる登場人物の少なくても、パソコンの画面など小道具で物語を展開させて行くのは「search サーチ」での経験が活きているんだなぁと思いました。

一件落着かとと思わせて虐待の心の傷の深さを感じるとどめの一発は恐ろしかったです。
「search サーチ」が素晴らしいアイデアと演出で映画史に残る傑作でしたので、それに比べると小粒感はありますがやはり練られた脚本でなかなか楽しめた作品でした。
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