あおい

ビバリウムのあおいのレビュー・感想・評価

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.1
理想の家庭を、培養する…

とあるカップルが、怪しげな不動産屋と内見行ったばかりに、最悪の災難に見舞われるホラー。
胸糞悪いのと、理解不能なモヤモヤに終始襲われる、イヤーな映画です。

オチの想像は比較的つきやすいですが、その過程がとにかく胸糞ですし、出てくる子どもが恐ろしいほど気色悪い。

それに加えて、トイストーリーばりの青く晴れた空と均一の形の雲、綺麗な色の家など、シチュエーションとは真逆の、視覚的には良い画が、より一層違和感を覚えさせる。

他にも、まだ結婚してないカップルが、いやでも夫婦にさせられていく様が、ほんまに不気味。
本心でやってるのか、演じさせられてるのか、2人すら分からんくなって、男は昼は働いて、女は子育てして、みたいに完全に誘導されてるのに避けられない恐怖みたいなんもある。

朝、奇声を上げて起こしにくる可愛くない子ども、腹が減ったら奇声を上げて、夜の営みを観察。深夜は、ノイズの鳴り響くへんなテレビに釘付け。すぐに人真似してくる。あそこまで気持ち悪い子どもを、よう演じれたなあの子役って感じ。

物語として、結局何をしたかったのか?や、あれをする意味とかは不明ですが、得体の知れない不気味さを楽しめ!みたいなホラー。

「ミッドナイトサマー」程の、胸糞さではないけど、嫌な気持ちになることは間違いなしの一品。

2021年劇場観賞18作目
あおい

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