ビバリウムのＮちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

新居を探すトムとジェマのカップルは、ふと足を踏み入れた不動産屋で、全く同じ家が建ち並ぶ住宅地「Yonder」を紹介される。
内見を終えて帰ろうとすると、すぐ近くにいたはずの不動産屋の姿が見当たらない。2人で帰路につこうと車を走らせるが、周囲の景色は一向に変わらない。
住宅地から抜け出せなくなり戸惑う彼らのもとに、段ボール箱が届く。
中には誰の子かわからない赤ん坊が入っており、2人は訳も分からないまま世話をすることに。追い詰められた2人の精神は次第に崩壊していく。


始終、不気味さが抜けない作品。。
同じ家が並ぶYonder。
その9番に住む事になった二人。
大人の声をした子供を育てることになり、自分たちのマネばかりをし、常に監視されることに。
だが、喉が膨らみ人間ではない事が分かり、今まで育ててきた子供は人間ではないことが分かり、さらに精神は崩壊していく。

毎日、起きて食事をし特にやることもなく食事してお風呂に入り寝る生活。
本来なら仕事をしなくてはいけないのにやることがないためにやることを作ってしまう。
毎日のルーティンがいきなり子供(擬似人間)を育てるだけの毎日になってしまう。

天気も何も変動しないヨンダーの暮らしはまじで精神がすり減っっていくだろうし、でもここで暮らすことも人生なのだ。
いつ帰れるのか終わりの来ない生活にも恐怖を感じるし、何者かに監視される生活にも恐怖を感じる。

ネタバレを読まないと分からなかったストーリーだったけど、人間が感覚的に不気味だと感じる要素が詰め込んであって余計に不気味さを感じられた。

ある意味ではヨンダーで暮らすマーティンも次のマーティンを育てないといけないという使命があって、ある意味可哀想は生物なのかもしれない。