このレビューはネタバレを含みます
「なんで他の鳥に育てさせるの?ひどいよ。」「それが自然というものだから」
全体的にはカッコウの託卵を主にした社会システム風刺映画。
郊外の住宅以外に選択肢が無くなった若いカップルがその住宅街(キャッチフレーズは終の棲家)に閉じ込められる。
得体の知れない赤子を育てれば解放されると指示がくるが、やたらと成長が早い。カッコウ雛モチーフだから託卵先の種よりも大きくなるのは早い。
不動産屋に案内されて内見している時から醸し出される繁殖への圧力。女性だけが担う子育て。ついでに弱った彼氏の介護。そんでカップルは死亡。繁殖が成功したらさっさと死になさい的な社会は何処にでもあるのかも知れない。
元赤子も近い未来に死ぬことが確定しているけど、平然としている。
自然ってそういうものになのかもね。