ノラネコの呑んで観るシネマ

宇宙でいちばんあかるい屋根のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

3.8
家にも学校にも居場所がないと思っている清原果耶が、桃井かおり演じる空を歩ける不思議な“星婆“と出会い、成長してゆくファンタジックな寓話。
アメリカ映画にありそうなプロットで、オープニングクレジットもなぜか英語。
優しい気持ちのいい作品だが、主人公の抱えている葛藤が、恋愛から家族の過去まであまりにも多岐にわたっている。
思春期の頃なんてこんなものかも知れないが、全て広く浅くで、全体に表層的に感じてしまった。
連続ドラマとかだったら、これもありだろうけど。
清原果耶は素晴らしく、彼女を鑑賞しているだけでも間は持つ。
演技だけでなく、主題歌で美声を披露しているのは驚いた。
天から二物も三物ももらってるな。
藤井監督作品では「新聞記者」よりは良いと思う。