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春を告げる町のebiflyのレビュー・感想・評価

春を告げる町(2019年製作の映画)
3.7
ミニシアターを助ける旅、第二弾。お金を落とすことや、この機会に会員になることも助けの一つ。しばらく休業かもしれないけど、日頃の感謝も込めて。

レビューは絶賛だったけど、自分にはそこまで刺さらず。改めてドキュメンタリーの難しさを感じた。グサっとくるものの方が、自分には合うようだ。

演劇によって復興とは何か、に向き合う高校生の話が軸になりながらも、そこに何気なく溶け込む日常の暮らしをする人々。そのフィルターを通して演劇を見つめることにこそ、価値がある。その対比と構造はとても上手い。

ただ、それがあまりにも穏やかすぎてボーッとするし、ある意味で被災地というインパクトに逃げていない真面目さもある。

劇から通して思ったことは、被災してない人が震災や復興を語ることも、ありなんだと。そこに少し引け目のようなものも感じてきた部分はあるので、新たな視点をもたらしてくれた素敵な映画だった。

それぞれのショットの挟み込み方が、非常に巧いなと感じた。
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