これを撮った人たちも、これを上映する人たちも常軌を逸していると思うけど、作ってくれて、公開してくれてありがとう、という気持ちでもある。
大体こういったふれこみは、見てみたら全然大したことないけど、これはなかなか。エロスとかグロよりも、狂気でR18なんですね、という感じ。これに出演している未成年キャストたちは、どう感じているのかは心配になる。
大小あれども、人間の奥底にある狂気みたいなものを、これでもかと炙り出す様は、ちょっとだけ心地いいというか、なんとも言い表せない感覚を覚える。
中盤からは、記憶たどりの答え合わせフィルムになっているので、好みは分かれるところ。さすがに終盤で扉を開けるシーンは寒気がした。ラストシーンというかオチのつけ方は、ちょっと読めるところもあって、いまいちかな。そこはいかにも映画にしました、って感じ。
固唾を飲んで観られるところは好印象。これを観に来ていた若い女性も数名いて、どんな感想をもったのか、聞いてみたくもなった。
