序盤は、当時を知る証言者たちが顔出ししながら、事実を淡々と語っている。しかし、中盤以降は監督(インタビュアー)が証言者たちを追い込む質問や糾弾するような詰め寄り方をする。
恐らくこれはわざとやっていて、時に不快にもなるが、そこから証言者たちの本質を暴いていく意図もわかる。
素直に罪を認める者、仕方ないと戸惑う者、知らなかったとシラをきり続ける者、そして開き直る者。とてもわかりやすい人間模様が見てとれる。
誰かが悪いのではないが、こういう人たちをつくってしまう戦争はやはり恐ろしい、と再確認するための映画だと思う。