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警官の血のeulogist2001のレビュー・感想・評価

警官の血(2022年製作の映画)
3.8
シナリオがなかなか粋。誰が正義なのか輻輳してわかりにくくなっているが、実はそれこそが肝。
白でも黒でもなくグレー。だが黒に堕ちるな。

二項対立にして分かりやすくする作品が多い中、異色。真っ白な刑事が少しずつグレーに染まり、より巨悪を相手にしていく姿は「成長」と言ってよい。
頭の中では、白黒ハッキリつけられるが、現実においては関係性や視点、状況が異なれば同じ現象がさまざまなグラデーションとしてしか存在しないのだから。
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