このレビューはネタバレを含みます
ベルリンの壁が崩壊、東西ドイツ🇩🇪が統一。その後、ソ連もペレストロイカにより1991年に崩壊、分裂したことは鮮明に記憶に残っている。
第二次大戦により、東西に引き裂かれたドイツ🇩🇪だが、社会主義国家であった東ドイツは一党独裁政治体制で言論や表現の自由は厳しく制限されていた。
当時の記憶では、五輪などで有力なスポーツ選手が活躍していたが、その後、ソ連同様にドーピングが横行していた…
そんな東ドイツの家族にフォーカスを当てた作品として、とても興味深く観れた。
社会主義思想の旗振り役として活躍していた母親が、心臓発作で倒れて昏睡状態が続くなか、その間にベルリンの壁が崩壊。西側の文化が入り込み、東西の境界がなくなってしまった後に母親が昏睡から目覚める。民主化した環境にショックを受けるだろうと、必死に息子たちが隠し通す姿は滑稽で微笑ましい。
しかし、実は自由を求めて西へ行こうとしていた本音を息子たちは聞き…
と言う設定がまた実におもしろい。
西側に亡命した父親の真実、最後に再発作で母親を失ってしまったのは、切なすぎる😢