オトマイム

グッバイ、レーニン!のオトマイムのレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
3.8
ベルリンの壁が崩壊する直前に心臓発作で倒れ、8ヶ月後に目覚めた時には世の中がすっかり変化していた。そんな母親をめぐって一致団結する家族の悲喜劇(ت)♪

「浦島太郎状態」で「次に発作が起きたら命取り」である母を必死に守り抜こうとする努力は時に滑稽で涙ぐましい。こんな母親思いの息子が欲しい笑。

淡々としたコメディタッチで描かれていながら冷戦下の理不尽さを映し出し、その一方で隣人愛があったりする案外良き時代とも思わせる。亡命するかしないかの選択、ひいては資本主義社会の弱点や家族愛についてまで思いを巡らせることになる。けっこう深いぃ〜

冷戦時代にまつわる映画としては異色で出色ではないでしょうか。