【キャラクター像や説明的な台詞回しが、すごくアニメっぽく感じました。】
今作は、
京都アニメーションの作品を数多く手掛けた吉田玲子さんの脚本の作品です。
そんな吉田さんの脚本に加えて、
今作は元々、「アフタヌーン」に連載された漫画の実写化作品だそうですから、こんなことを書いてもしかたないのかもしれませんが、
❶キャラクター像や説明的な台詞回しが、実写映画の割にすごくアニメっぽく感じて、そこが自分にとってはかなりマイナスでした。⤵️
描きたいことはなんとなく分かりますし、好きなポイントも多いので、惜しいです。☹️
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【小寺さんは、周囲を照らす太陽みたいな存在です。】☀️
今作は、
“ボルダリング部の小寺さんが頑張る話“
なんですが、それと同時に、
“その小寺さんが何気なく周囲の人々に良い影響を与えていく話“
でもあります。
『フォレスト・ガンプ』や『横道世之介』や、
前のレビューの『野球少女』もそんな側面がありましたけど、
こういう
①“主人公が何気なく周囲の人々に良い影響を与えていく話“
ってなんか好きです。
今作の
⑴好きなものが見つからないから、とりあえず卓球部だから卓球を一生懸命やる近藤君🏓
⑵カメラが好きでカメラマンになりたいけど、周囲には隠しているありかさん📸
⑶ネイルアーティストには興味はあるけど、学校にも周囲にも面白さを感じない梨乃さん💅
そして、
⑷勝ち負けや損得勘定抜きに、ただただのぼることを楽しんでいる小寺さん🧗♀️
みたいに登場人物ごとに章が分かれている『ワンダー/君は太陽』みたいな語り口です。
今作に関しては、主人公の小寺さんが『ワンダー』のオギーにあたる、周囲を照らす太陽みたいな存在です。☀️
②それぞれのキャラクターが、自分の将来をどうするか❓それなりに考えて、それなりに希望が持てるラストなのも好きです。
それに、
卓球🏓でも、
カメラ📸でも、
ネイル💅でも、
ボルダリング🧗♀️でも、
③一生懸命打ち込めることがあるのは、それ自体が幸せなことですから、そこは理解出来ます。
🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓🏓
【小寺さんを演じた工藤遥さんは、ちゃんと自分でボルダリングをしているのがすごいと思います。🧗♀️】
『るろうに剣心』で明神弥彦を演じた田中偉登君がボルダリング部の先輩を演じています。
それ以外に坊主頭の先輩とかもいますけど、
❷クラスの中で浮いた存在の男子生徒も含めてほとんどの登場人物が、
“実際には美形の若手俳優さんがイケてない風を演じていた“
ように見えたのが少し残念です。⤵️
この手の和製青春映画にはありがちなんですけどね…。😅
そして、主人公の小寺さんと近藤君に関して。
小寺さんを演じた工藤遥さんの「ポヤ〜〜ン」😧とした天真爛漫な感じも今作の魅力のひとつです。
“ラーメン大好き小寺さん“って呼びたくなるぐらい、ラーメンも旨そうに食べてます。🍜
④何より工藤遥さんはちゃんと自分でボルダリングをしているのがすごいと思いました。🧗♀️
それに反して、
最近、東京五輪で卓球の試合を観ていたせいか、
❸近藤君を演じた伊藤健太郎君の卓球のシーンは、かなり物足りなさを感じました。🏓
ただ、伊藤健太郎君は良い俳優さんだと思っているので、復活を期待します。
事故を起こしてしまったのはしかたないとして、それからちゃんと車を停めて降りるべきでした。🚓
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【爽やかな青春映画だけど、自分の好みとは違う。】
その他で気になったのは、
❹ドキュメンタリー映画の『フリーソロ』みたいにクライミングを仕事にしている人もいますが、
真剣に考えて担任の先生に説明しないとダメだと思うんです。
でも、小寺さんはそんなことをするような人ではないし、そんな描写があれば、むしろ小寺さんのキャラクター像がブレちゃう気もします。
だから、難しいです。🤔
❺あと、今作はキラキラ映画ではないんですが、ちょっと甘酸っぱい恋愛要素が多くて、そこが自分には蛇足に感じました。🐍
そんなこんなで、
確かに、
青春映画の当たり年だった2020年らしい、爽やかな青春映画でしたけど、
自分の好みとはちょっと違う、惜しい作品でした。☹️