ウルフガー

のぼる小寺さんのウルフガーのネタバレレビュー・内容・結末

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

公開時に劇場で鑑賞。面白い。微妙なところを突いている割にはわかりやすくしすぎな感じはするが。あともうちょっと予算つけてあげられないものかと変なことを思った。最後のベンチのシーンは良かったけどそれまで画面に力を感じなかった。かなり過酷な条件下での撮影だったんじゃないだろうかこれ。

主演の工藤遥さんはあまり知らない人だったけど古風な顔立ちで大正ロマンとか似合いそうな人ですね。竹久夢二の絵みたい。

メインテーマは自分の目的を持って頑張っている人を見たときの頑張っていない人が感じる居心地の悪さ不安であるが、それにどう対処するか。メインに絡む四人は自分が変わることを選んだけど、それはみんなそれぞれ孤独だったからなんだよね。

つるむ相手がいる人たちは頑張っている人を馬鹿にして自分は平気であるアピールをすることで自分の心を守ることを選択してしまう(卓球部の二人や文化祭で小寺さんの真似していた子とか)。この辺がなかなか残酷だと思った。

何にしても一番印象的だったのは仲良し三人組みたいだったのが近藤くんが頑張りだすと急によそよそしくなるところね。あれはきつかった。
ウルフガー

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