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のぼる小寺さんのmomokoのネタバレレビュー・内容・結末

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

とても良かった。
まず群像劇が好きなのでこういう作りの映画に会うと嬉しい。見つめる視線の先にあるもの、そこから影響を受けて少しずつ変わっていく者たち。「なんで小寺さんはのぼるんだろう」という疑問と、その「なんで」にある理屈じゃない何かにあこがれを抱くこと。小寺さんという存在の魔法が見えたようだった。こんな高校生活最高じゃん、輝く未来が見えるようだ、最高なものを描く映画って良いな、ってなんか普通に思ってしまった。この映画最高って言える自分でいたいな、と、、なんかおもった…

やっぱりどうしても桐島のことを思い浮かべて見ていたけど、桐島と違うのは彼らが入学まもない1年生だってことなんだろな。ヒロキやトモヒロみたいなイズムを中学で持って過ごした自覚があるからこそ今度は小寺さん(前田)に興味を持って、臆せず真似して目の前の壁を上ったらこうなった。だからそういう意味で桐島と同じようなことを描いている面もありつつこっちのが全然やさしい。優しすぎるぐらいだ。まあ、背中に「近藤」って書いて安全ピンで吊るすくらいの無邪気さと一生懸命さがあるので全然ヒロキではないんですが…
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