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燃えよデブゴン/TOKYO MISSIONのblacknessfallのレビュー・感想・評価

3.8
"太っても最強!"香港アクション映画界の至宝!最強の驢馬顔🐴!ドンキー・フェイスの憎いやつ、ドニー・イェンさんがデブゴンになった🐷🐉💨

特殊メイクで120キロの肥満体になっても動きのキレが鈍ることなくハードアクションを見せまくる。ドニーさん何気に年齢もかなりいってるし、デブ・モードじゃなくてもこれだけのハイクオリティ・アクションこなしてることは驚異的だと思う。
アクションの素晴らしさ関しては『るろうに剣心』等でお馴染みの日本屈指のアクション監督、谷垣建治さんが監督なのも大きいと思う。
谷垣さんは香港でドニーさんとも組んでるからドニーさんの見せ方をわかってるんだよな。

本作はコメディ・タッチの刑事アクション。80年代のジャッキー・チェンがやってたようなテイスト。
なのでアクションだけじゃなく随所にギャグが入る。日本のヤクザと癒着した悪徳刑事の竹中直人が変なカツラを被ったり、デフォルメしたブルース・リーのモノマネを披露する。相変わらずのギャグの達人としての存在感。対するドニーさんのコメディ演技も光っていて、竹中直人に引け劣らない。
ドニーさんがここまでジャッキー・チェン張りコメディ・アクションができるとは思ってなかった。婚約者とのラブコメ・パートはジャッキーよりも力みがなくスマートに見えた。嬉しい誤算だった笑
まあ、ドニーさんコメディ向きの顔ではあるからな笑

正直、日本が舞台なのはそれほど機能していなかったと思う。香港で日本ヤクザを売りしたい意図があったのかも知れないけど、そんなにヤクザ描写がおもしろくない。ベタに海外の人が思うデフォルメしたヤクザにすればよかった気がした。

でも、そんなのは気にならない欠陥でとにかくかっこいいアクションと適度に楽しいギャグが満載でコメディ・アクション映画として申し分ない完成度。
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