birichina

7 ore per farti innamorare(原題)のbirichinaのレビュー・感想・評価

3.5
「愛と銃弾」の主演カップルが再び共演、男性主役だったジャンパオロ・モレッリが監督・脚本を手掛けている。

舞台はナポリ。モレッリは一流新聞社の経済欄を任されている優秀な記者だったが、フィアンセを上司に奪われて辞職。学歴・経歴がよすぎてどこにも雇ってもらえず、「マッチョマン」という男性向けオンライン誌に拾われる。そしてセレーナ・ロッシが主宰する人気講座「女をナンパする術講座(L’università del rimorchio)」を取材することになる。取材だけのつもりが、フィアンセを取り戻したくて講座を受講することに。この講座、座学だけでなく実践もあって、それらのシーンが結構面白い。「口説くのに要する時間はトータル7時間まで」「言葉でなく態度を見ろ」「微笑みかける」「誘惑に不可欠な3M:Magia(マジック)、 Meraviglia(意外性)、 Mistero(神秘性)」「ターゲットを無視して隣にいる女の子に話しかける術(ターゲットの気を引くための術)」などなど。
モレッリは教えに忠実に従いフィアンセを取り戻そうとするが、知らぬ間にセレーナ・ロッシへの恋心のほうが大きくなっていき…。

各シーンはそれぞれ面白いのだが、セレーナ・ロッシが男たちにナンパ術を教えようと思った理由にいま一つ説得力がなく、また後半4分の1のストーリー展開が何だかな~なので、やや残念な印象に終わった。

◎「鋼鉄ジーク」の女マフィア役のアントニア・トゥルッポが、主人公の初恋の相手役(気の強いセクシー路線の歌手という役どころ)で1シーン出ている。そこだけ2人の会話が激しいナポリ弁で笑えた。
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