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粛清裁判のHALのネタバレレビュー・内容・結末

粛清裁判(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ソ連の記録映画のフィルムを使って全く違うメッセージを送るという作品。「群衆」三部作の1本。スターリン時代に反革命として逮捕された知識人たちの裁判。検事が罪を糾弾し、被告はそれを認める。裁判を傍聴する多数の観衆はそれに熱狂する。(これがいわゆる人民裁判?)
外では被告やそれに連なる反スターリン派に反対するデモが行われている。

こんな映像が約2時間続いた後のラストシーンが怖い。
この事件そのものが存在しないもので、スターリンのでっち上げであることが告げられて裁判に関わった人々のその後が示される。かなりの人の消息が不明、無事に生涯を全うした人が少ない。

重いし、全く楽しくない映画だけど観る価値大いにあり。
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