粛清裁判の作品情報・感想・評価

粛清裁判2018年製作の映画)

The Trial

上映日:2020年11月14日

製作国:

上映時間:123分

3.6

あらすじ

「粛清裁判」に投稿された感想・評価

レ

レの感想・評価

2.5
オールナイト上映にて。
スターリンの冤罪裁判を記録した作品。テキストで要約すると数百字で済むことに二時間かけるのでさすがに眠かった。


鑑賞に至ったのはセルゲイ・ロズニッツァの作品が好きだからではなく、ロシアや東欧の文化が好きな女の子から強く誘われたためで、俺はその子に不毛な恋をしているのだ。


映画の体験とはなんなのだろう。
観たあとから振り返って考えてみると、印象的なショットや忘れ難い台詞、鑑賞後何度も蘇る役者の表情等々に集約され、記憶のなかへ綴じられていくものではいか。

ただオールナイトで映画を観ると、それとは別の次元で、フィジカルに映画に相対する体験があるように思う。

つまり、世の中には別に寝ながら観ても構わないような内容で、そういう内容だからこそわざわざ深夜に足を運ぶタイプの映画が存在する。内容は単調な映像美やごく簡単なステートメントの発信だけでよく、朦朧としながら観たあとには、映画の感興と同時に強烈な身体感覚(というか眠気、疲れ)が残される。

そういう風に考えると、オールナイトでないと観られない(退屈すぎて昼間には観続けられない)映画は人生のある局面にしか存在しないような気がする。


そしてこの作品を鑑賞した翌日、俺は遺体となって発見された。
もう一度、許されるならば、清き道を進む所存ですって台詞、全然信じられん
kino

kinoの感想・評価

4.0
周到に演出された見世物としての裁判、溜飲を下げる傍聴者=観客たち。ウラー!
Angiii

Angiiiの感想・評価

4.3
【群衆】2/3


スターリンによる見せしめ粛清裁判、本当の主役は教授陣たちや裁判官ではなく、デモで銃殺を願う市民や死刑判決のあとに歓声を挙げる観衆たちであるのは明らかであろう。これぞロズニツァによって映された、スターリン政権を筆頭とする共産的、一つ間違えれば個人崇拝に近い社会における【群衆】への命題回帰である。

集団に産まれる秩序の可能性、決して他人事ではない。
cyph

cyphの感想・評価

3.0
最初と最後以外ほぼ寝た!起きてたとこだけでいうと実際のアーカイブ映像にデモ映像くっつけただけ?という印象 国葬がフルマラソンならこっちは近所のコンビニまで散歩、くらいに感じられた ありもしない罪を着せられて銃殺刑って宣告されるひとの表情とか見れたのは価値あるかも ソ連の裁判、弁護の言葉運びがぜんぶソ連的でウケるなと思いながら寝た
面白かったと言ってしまうと語弊があるかもしれないけど、これは見応えがあった。

ありもしない罪を捏造された人たちの最終陳述、その胸中を思うと怒りが込み上げてきた。
思ってもない謝罪を口にして途中で言葉が詰まったり、何度も何度も水を飲んで、ほぼほぼ奪われるとわかっている未来への希望を口にする姿に泣きそうになった。死の際にあっても本当の思いを口に出せないなんて、辛すぎる。
この人たちは、踏み絵をしたのに殺されたんだ。

銃殺刑を言い渡した瞬間に沸く群衆。お前ら、なんで拍手なんかしてんだ?と本当に拒否反応が出た。
反革命者を殺せと訴えるデモ隊など、群衆の罪がこれでもかと映し出される。

スターリンの死で泣いてた奴らはこういう奴らなのか。

でもああやって扇動されていいようにコントロールされちゃうのが群衆なんだ。
私もあの状況下にあったらどうなってしまうのか分からない。ああやって人を殺して喜んじゃうのかもしれない。それがなにより怖い。
何が大事なのか、本当に見失いたくない。
自分を含め、人間が本当に恐ろしい。
〈世界の映画作家Vol. 224 セルゲイ・ロズニツァ 〈群衆〉3作一挙上映〉
1:05開映(『国葬』『アウステルリッツ』)

まさに「怒号と喝采の…」というやつで…
yoitomake

yoitomakeの感想・評価

4.0
私のソ連ブームはまだ続いている・・・

被告が全員嘘みたいに謝り倒し、サブリミナル的に市民デモが入り、裁判しなくても決まっていたように銃殺!と言い渡される。こんな結末になるのはみんなが簡単に予想できるのに、本当の結末は誰も予想できないはず。
どんでん返しものとしては今まで見てきた中でトップクラスに静かで後味が悪いかも。良かったな~。
モスクワ裁判では、モスクワ市民のように見える傍聴人は全員NKVDのサクラだったっていう悪趣味すぎて最高の事実があるんだけど、この産業党裁判はどうなんだろう?多分同じようなもんだと思うな。プロバガンダって奥深け~。
かず

かずの感想・評価

4.0
 威勢よく死刑求刑してた奴が、結局銃殺されてたのが皮肉すぎる。あまり前提知識がない状態だったから、え、何でこんな国家におもねってるの?そんな折れるなら叛逆すんなやって思ってたけど、本当は冤罪か…。気骨のない反革命勢力とか思ったのが申し訳ない。

 たぶん民衆のガス抜きで一旦死刑出して、そのあと減刑するのはよくあるんだろうが、やるせないな。そして、たぶん外患誘致的な事やらかした奴いたら、俺だって多分非難するだろうし、死刑もやむなしと思ってしまうだろう。自分はあの民衆の中の1人に過ぎない。情報統制されたら、どうにもできんわ
あ

あの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

基本的に史実の映像が淡々と流れていくけど
その実は茶番劇だし

これはドキュメンタリーなのか?
たしかにフェイクドキュメンタリーでも
フィクションでもない
じゃあなに?という迷路に居ながら観た

最終陳述の被告の面々
死に迫る人から出るであろう震えとか
喉が渇いて何度も水を飲む姿とか
人の名前喋りすぎて途中まあまあの時間咳込むヴィシンスキーとかがリアルだった
でも別にリアルではない

ラストで登場人物それぞれの結末を知り
なにがなんだか余計にわからなくなった
どこまでロールプレイングされていたのだろう

いずれにしても予習不足だったかなあ
パンフ買ったら多和田葉子さんが寄稿していて運命
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