油性

アウステルリッツの油性のネタバレレビュー・内容・結末

アウステルリッツ(2016年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

結局三部作全部居眠りなしには見れず。
強制収容所を一周するのを撮ってるのかなと思ったけど違った。けど結局内容としては例えば日本でいう原爆ドームとかひめゆりの塔とかを中学生とかが平和学習として訪れるけど、そのうちどれだけがそこでちゃんと"見て"いるのか、っていうのと近いかな?と思う。まあ平和学習は学校でやるけど今回映されているのは自分の足で訪問しにきてるひとってところがかなり違うけど。その行為って自己満じゃん?ってことなのかな
少なくとも写真を撮るときに鉄格子から出ようとしてる風にとっていた人たちはユニバのゾンビゾーンでのノリと一緒だなあと。完全に飽きてる人や一応観光地としてサラッと訪問しましたみたいな人絶対いるけど、こういう人たちも多分もっと歳を重ねたり何かのきっかけだったりでまた興味を持って訪れることがあるかもしれないしそのタイミングは人それぞれだからなーとは思う。けど、本当に一生こういうことに興味を持たない人ばかりになってしまうと恐ろしいよね。
ちなみに2022年から世界史Aの必修がなくなる(かわりに歴史総合という授業ができる)らしい日本、大丈夫…?自分も大学受験期はただの暗記科目としか思えなかったけど、進学してやっと歴史の有用性に気づいたし。ほんと歴史軽視の風潮よくないんじゃないかなあ

三部作はどれも"群衆"に焦点を当てたもので、今回は、フォーカスされがちな収容所ではなくそこにくる観光客だったから目新しく感じた。まさに観察って感じ。それでいうと粛清裁判は群衆自体が写されるのは割と少なかった気も。色々考えをめぐらせるとどれも興味深かったけど、退屈っちゃ退屈な三本でした。
油性

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