ララ

セイント・フランシスのララのレビュー・感想・評価

セイント・フランシス(2019年製作の映画)
5.0
鑑賞後の爽やかさたるや。今年観た中でもベスト3に入る映画かも。
主演のケリー・オサリヴァンの初脚本がとても良い。ゆらぎのある30代半ばの女性のストーリー。

途中「自分探し」にいっちゃうの?と思ったけれど、シリアスになりすぎず全体のバランスも良い。

どこが良いかと聞かれるとはっきりと言えないのだけれど #川越スカラ座 の方が「押しつけがない。」と仰っていたのが腑に落ちました。

女性の性(ケリー自身も中絶を体験した)等について触れられていても不快感はあまりないのは、監督がプライベートでも彼女のパートナーでオープンに話せるからか。出来れば避けたい出来事ではあるけれどそれぞれに「選択」があるのだな。とも思いました。
同性のカップルの子育ての苦悩も特別な事ではなく、皆と一緒。(俳優さんも素敵でした)

特に泣かせようという意図・演出は感じられず
日常の事からちょっと一歩踏み出せたりする場面等、等身大・共感出来ることで泣けました。

フランシス役の子役・ラモーナ・エディス・ウィリアムズちゃんも奇跡的に良い。(今はフィギュアスケートに恋をしていて、俳優業はお休みだとか)
最後にフランシスがブリジットに伝える言葉。ちょ!!それ?だけれど、そういえばソレが頻繁に出てきたね。と、クスッと笑えました。

とにかくオススメの映画です。
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