アクションできるクリヘムを上手に使って行われる刺激的で激しいアクションの数々は本当に素晴らしい。
動きをわかりやすく捉えてあるしカットが少なくてとても見易い。しっかり動けてるからショボくは感じないし、生々しくて且つ迫力がありました。
特に中盤のロケーションを活かしてよく計算された長回しアクションは見ものです。
次から次へと来る刺客たちを容赦なく殺していく姿は非常に痛快でした。映画のペースも非常に良かったしサクッと観れる映画でした。
一箇所だけ凄くカット割りとブレが多くて見えづらいアクションシーンがありました。多分スタントマン使ってるアクションシーンなのですがそこが凄くあからさまでした。
それ以外のアクションは素晴らしかったです。
アクションは素晴らしかった今作ですが、それ以外に強い要素はあまりなかったです。
ストーリーは少年と一緒に脱出するって言うだけで、そのシンプルさは良いと思います。
でもキャラがイマイチパッとしないと言うか、クリヘム筆頭に素晴らしい演技を披露してるんだけど、皆キャラとして中身が結構単純でした。
傭兵と少年の間の絆もあまり強くは感じなかったです。
最初の方はそれで良かったですが、終盤になっても特に掘り下がらなくてそこが割と残念です。
映画としての盛り上がりは終盤にありますが、中盤で刺激的さはピークを迎えちゃった感じがあります。
キャラとそれを描いた脚本とその描き方がもっと良い物であれば、映画自体持ち上がった気がします。
ですが見れて満足です。