インディ・ジョーンズのくだり入れた理由が「魔が差した」なの、最高にいい加減すぎて良い。和製『ファイト・クラブ』とか、安直に言ってしまいたくなるけれど、もうちょっと適当だ。「気になるか?」のくだりに象徴>>続きを読む
十分面白いし、企画の経緯としてどうしても仕方ないと思うけど、良くも悪くもアナクロな手触りだった。十二分に普遍的だけれどね。シネスコを箱男の視界と重ねる事でこの映画体験自体が箱男の体験になってるのか、と>>続きを読む
フツーに好きだ。芦奈野ひとしとかと概ね同じ栄養素が得られる。ちょっと怖いが。『彼を信じていた13日間』でも出ていた黄色の塗料(とカーテン)が登場。散々軽い物を画面上に飛ばして/散らしてきた清だけど、今>>続きを読む
普通に好きだ。カメラと被写体がよく動くし、運動の収め方も好ましい。極彩色の照明に当てられるロケやセットも美しい。クライムドラマ(つかノワール?)っぽいがバイオレンスも適度に入っていて良い。展開が早くイ>>続きを読む
甘くトロリとした柔い光に包まれた微睡みのような夢が、ドロリとした闇に覆われた悪夢へとその姿を変える。浸らせる赤と、引き剥がす青。吐き出された彼女の錯乱した回想と妄想。その全ては、まやかしと溶ける。お休>>続きを読む
パプキンの生き生きと嘘を吐く姿が恐ろしいが楽しい。嘘を本当にするにはあそこまで信じ切らないと駄目だ。何より、嘘を本当にしようとする努力も。嘘と本当がジョークと狂気が交錯し、あるいは逆転するラストのスリ>>続きを読む
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『Killing Joke』
※駄文なのに長いし、あまりうまく書けなかった気がする。話半分ぐらいで読んでほしい。でなければ、読まないでほしい。
「そりゃあそうなるわな」としか思わなかった。極めて>>続きを読む
何かしらの出来事、それに対しての儀式で話が展開されていくので飽きなかった。章立ての形式にして話を短く切っているのも観客に優しい。山場も細かく設置できる。悪霊との読み合い/攻防が盛り沢山だし、プロットも>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『リメンバー・ミー』
もうちょっと真面目にやるか、でなければ弾けて欲しい。と思い続けて追いかけてきたシリーズだったが、結局どちらにも突き抜けず。中途半端なままの着地(ですらない)。『LTBC』が多>>続きを読む
『ドレミファ娘の血は騒ぐ』の簡易出力版みたいな感じ。中盤の水平移動は黒沢清のフィルモグラフィーの中でも最もエクストリームな場面の一つ。必見。集合と離散。右往左往。とにかく歩く。または走る。
コンセプトとシナリオとオチ、全てがしょーもなくて良い。ギャグ映画。ほぼセット撮影だしカメラも動かないし静画もキマらないしであんまり見所がなかったけど、清特有の軽薄さ全開の若者が見られたのでまあ良しとす>>続きを読む
よく分からなかったけど、存在出来てたってだけで、多分良かったんじゃないかな。動線がバラバラに散って捌けていくロングショットが胸に沁みた。ああやっぱりどこまで行ってもその線は交わらないんだと。だから、ほ>>続きを読む
こぢんまりとシニカルな物腰。不快なほどに弛緩させ、突如、嘲るように切断する。乱立し並行するいくつかの事象。無関連なそれらが無理矢理に束ねられ、突如ベクトルを形成し、出鱈目な因果が降り掛かる。計測は不可>>続きを読む
ミニマリズム。各カットの人物・小道具の配置、照明による陰影、すべてがシンプリシティーに基づく。全体が寂寥感で覆われている。省略された編集と台詞の応酬の数々に代表されるキャラクターのお茶目さ。その本質の>>続きを読む
荒唐無稽で和気藹々とした活劇だった。姉妹の話かつ性加害、ジェンダーのテーマも絡んでくるのでアルバレスが抜擢されたのは割と納得の采配だろうか?『ミレニアム』シリーズ読まないとよく分からないけれど。あり得>>続きを読む
『丼2』
冒頭の「8年後」テロップと爺さんの生活風景からして全然前作との繋がりがなく「これがホントの『8年後問題』か」と思ったのはさておき。コンセプトとキャラクターだけ引っ張ってるだけで後は別物の>>続きを読む
『丼』
フェデ・アルバレス映画撮るの上手いな〜。「ホームインベージョンの逆転×盲目老人」というキャッチーなコンセプトはもちろんだけれど、やって欲しいこと/やると面白そうなことをテキパキ詰めてくれる>>続きを読む
『LOFT』『回路』辺りの「幽霊の救出」「他者表象としての幽霊」路線かなと思いましたが、個人的には、始終勝手に『千年女優』を連想。繰り返される地震、土地開発、平成中期の風景などが主な要因かなと。鏡はも>>続きを読む
カフカの『変身』読みたいです。黒沢清らしい作品選びだけれど、村井さだゆきらしいテリングである気もした。気がするだけかも。CGの蜘蛛はちょっとダサいかな。