故ラチェットスタンクさんの映画レビュー・感想・評価

故ラチェットスタンク

故ラチェットスタンク

ザ・ガーディアン/守護者(2022年製作の映画)

3.8

『保護者』

 レフンっぽい、レフンっぽいと言われていたのでどんなもんかなと思って観てみたら本当にレフンっぽかったです。『オンリー・ゴッド』を思い出しました。ああいう静謐でシュールなニュアンスが好きな
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長靴をはいた猫(1969年製作の映画)

3.9

こういうロイヤルロードの作品にナイズされてるのがちょっと悔しいような気がしつつ、どうしても心躍ってしまう。アーキタイプ的な。

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.4

『哀れなるものたち』

 仰々しいまでの0・100の戯画化で進行していく狭窄な作劇。有り得て欲しくない事、有り得て欲しい事(そしてそれは有り得ない事)の総体としてこのフィクションは構成される。大袈裟な
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

2.5

『激突』

 不謹慎な話だが轢殺は画になる。人体が車体によって横薙ぎにされる刹那には理不尽で一方通行な暴力と権力関係が現れる。それも強制的に。車体が大きければ大きいほどこれは頑強になっていく。
 この
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.7

レストア版をIMAXで2回鑑賞。なるほど非常に映画的だ。ファーストショットの照明・構図の作り方から痺れる。足元の動きが終われ、目線が上がるとデヴィッド・バーンの顔がデカデカと画面を埋める。この一連の動>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.7

トーキング・ヘッズサイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

すげえ分かりやすかった。無邪気さ→好奇心→三大欲求の発見→知識への傾倒→政治的な思想形成と実践→自己規定、とサーっと捌かれてカチッと終わった。細かいところを難しい顔しながら沢山語れるだろうけど大まかな>>続きを読む

恐怖の報酬(1953年製作の映画)

4.4

これを観たあとにフリードキン版を思い返すとあの作品が如何にダイナミズムに依存しきった支離滅裂で出鱈目な(のに成立している不可思議さを持っていた)産物だったかが分かる。それほどまでに、丹念で緻密な積み立>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

『完璧な日々』

 人はこれを目指し、ルーティーンのように日々をこなす。早起きして布団をたたみ、観葉植物をケアし、小銭を切って安いコーヒーを飲み、職場での道のりでカセットを再生する。洗濯物が溜まるとコ
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

2.8

うーん…。単調な話なのに進行がまどろっこしくて楽しめなかった。70分でまとめて欲しい。イアン・リード的、と言っていいかは分からないけれど『もう終わりにしよう』なんかでもお馴染みな神経質さも今回はあまり>>続きを読む

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.4

『運び屋』

 絶句した。何かしらのアクションとサスペンスの数珠繋ぎでシーンを捌いていく手腕に垂涎。映画的な時制の豪胆さ、場面同士が出鱈目に繋がれていく快楽。「極限状態下で疲弊していく姿」を客観的に淡
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傷物語-こよみヴァンプ-(2024年製作の映画)

4.4

『欲動(リビドー)』

 シュールでグロテスクで官能的な空気を堪能するにはやはりこれ以上ない奇譚だ。仰々しいグルーヴの美学。とにかく建築物と諸々のオブジェクトが映えまくっている。人気のない寂れた空間の
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

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初め見たときは自分でも信じられないぐらい受け入れられなくて、そこからしばらく悩んで結論を一旦出したものの、再びかなり悩んで、やはり点数は付けないことにした。基本的には「執着を手放していく」話だけど、自>>続きを読む

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.4

これも、地平線が真ん中にある画が多いんですがどの画もキメキメでサイコーでした。シネスコ使い上手すぎ。130分のランタイムで良い絵が詰まりまくってるので一切退屈しない。会話の応酬、視線の交錯、水平移動の>>続きを読む

対峙(2021年製作の映画)

4.2

『フェイブルマンズ』で地平線は上か下だと教えられた直後にこの映画を見たのですが、滅茶苦茶地平線が真ん中にあって、しかもちゃんと良い画になっていて混乱しました。やっぱシネスコとか画角によって変わるもんだ>>続きを読む

ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.8

なんかちょっとマッチポンプ過ぎるというかあまりに一人相撲過ぎてお話は何じゃそりゃって感じですが、美術と音楽は総じて最高です。ドップリ浸りました。子どもの遊び声ようなワシャワシャした騒がしさが良い。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.9

『RackaRacka』

というYouTubeチャンネルをみなさんはご存知だろうか。名前を知らなくとも彼らの作ったスカムな動画郡なんかを知っている方はいるのではないだろうか。ドナルドが子どもを襲う恐
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

どこからがウソでどこからがホントなのか、そういう境界みたいなものは判然としておらず、ただ「確かなモノ」と、その揺るぎなさの一点において信仰は成される。ニセモノなのかホンモノなのか、どちらとも取れるが少>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.3

カメラを何かに向けた時に勝手に何かを切り取ってしまうことの怖さやそれが何かを切り裂いて起こる悲劇とか、色々ありますが全部ひっくるめて映画って面白いものだと思いますし、映画って「面白がれる」ものだと思い>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム エクステンデッド・エディション(2022年製作の映画)

5.0

『Take care of yourself.』

 これほどまでに貧弱で出鱈目な映像とプロットラインで走っていながら成立している映画にはこの先一生出会えないかもしれない。日常と非日常、虚構と現実、科
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屋根裏のラジャー(2022年製作の映画)

3.6

6年ぶりぐらいのスタジオポノックで、スタイル、ルックの独自進化は勿論だけれど、それは置いといてコンセプトとのコネクションが強すぎて普通に気が気じゃなかった。自分もイマジナリーフレンドが居た側、というか>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

同時期に観た『ウィッシュ』より虚構への何かの仮託の仕方は今作の方が圧倒的に良かった。愚直に夢を語ることの美しさとリスクがちゃんと示されているし、そのリスクヘッジとなるガイドとサポートが丁寧かつアクティ>>続きを読む

夢のチョコレート工場(1971年製作の映画)

3.8

教訓が色々と詰まったダークファンタジーとして面白かった。ウンパ・ルンパの歌唱場面や船の高速航行など場面場面のトリッピーさが良かったけど、序盤の金チケット捜索戦の各所で現れるメガネのおじさんの不気味さが>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.0

『Be Careful What You Wish for.』

 色々とNot for me…というかこの95分を「100周年の感謝&この先のお気持ち表明」的に受け取ってしまった。ある意味清々しいよ
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

3.4

『Mission Impossible:Family Protocol』

友人と野次馬的に観に行って思ったより良く出来た作りで普通に感動してしまった。Clover Works×WIT STUDIOの
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ありふれた事件(1992年製作の映画)

3.9

食卓でゲロを吐くときに横にいる二人が前髪にゲロがかからないように手で抑えてくれる。勿論、彼の前髪の長さから考えるとそんなこと必要ないのだが、それでも抑えてくれる。きっとゲロを吐く人にしてやれることは、>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.6

閉じたロケーションだけで進行しながら戦後の日本に確かに存在した空間・話としてカメラに焼き付いているのが凄い。流石に森山未來さんのパート以外単調すぎるだろと思うが。前半、寝床から起きてのそのそと動いてま>>続きを読む

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