そこかしこに挟まれる〈断続〉を意識させるショットと光の明滅/点滅、水など〈境界〉を意識させるイメージの執拗なインサートが、内と外、自己と他者の線引きが無効化され、潜在的な欲求を暴き立てられていく物語と>>続きを読む
『ダークナイト』、『アイアンマン』と同じ年に出てるのかよ。ギラついて脂ぎったビジュアルを全編見られるだけで満足。醜悪で薄汚れたNYの街がフレームの中で映える。ルッソの設定はこちらが原作に近いそうだが、>>続きを読む
2020年代のアメコミメディアミックスが軒並み終わっているので補正がかかるかと思って観たが、普通につまんなすぎて悶絶した。
自警主義をゴリゴリに肯定していてビビった。ゼロ年代すぎる。不殺がモットーのIPを演じると必ずバンバン人を殺すベン・アフレック。フィスクとの戦いの末に口にする「俺は悪人じゃないからな」はポインデクスター>>続きを読む
話は特に感想ないけど、今のゲーム/Vtuber/SNS文化をキチンとゼロベースの世界観として起こしていて、尚且つそれがアニメーションとして新しさのあるものとして出力されているという意義に感心させられた>>続きを読む
自分の恥部を隠し続けて取り繕うことでは人は救われないという話で、要はマイノリティのスティグマがテーマなのだなと。好みのテーマなのでアウティングされる前後ぐらいまでボロ泣きしながら観たが、クライマックス>>続きを読む
常軌を逸した利他的な行動を自己目的化してしまった主人公の突き抜けた姿が活写されていて清々しい。手数の多いアニメーション表現で全てが報われる人生讃歌のエンディングを問答無用で感動的にするので驚いた。秀作>>続きを読む
「知覚」や「感覚器官」の冴え渡ったワンダーに溢れる子どもの生理感覚を画面全体で体感させる作りになっていて大いに楽しめた。家族や大人の事情に問答無用で巻き込まれる子どもの話であり、歴史のうねりに巻き込ま>>続きを読む
ポジティブで明朗快活な作品との評判でそのつもりで観に行ったが、蓋を開けてみると遥かに陰鬱で寂寥感に溢れた映画だった。見た目にはユーモラスに振る舞っているけれど、奥底にある虚無感が誤魔化しきれていないと>>続きを読む
『レッド・ロケット』を観ていたときに感覚としては近いかもしれない。口八丁手八丁で全てを誤魔化し、情に厚いようでも軽薄なようでもある支離滅裂さと、衝動的で杜撰な行動が目立つ中途半端な、しかし、歩みだけは>>続きを読む
見返してみて発見も多かったし、相変わらず上手くできているが、それ故に取り立てて感想が浮かばなかったり。
拗らせたルサンチマンが政治的な主義・思想と結びつくと面倒臭い事になるよな…と素朴に思ったり。ダイナーの鏡を使った演出が白眉。反射した世界に映る幻想。
オチがギャグで良かった。(劇場でも笑いが起こっていた。)「依存」がひとつテーマの映画だったと思うが、群像劇の全登場人物に通底してはいないという部分があり、そう言う意味の一貫性で言うと怪しさが若干ある気>>続きを読む
面白いけど徹頭徹尾おっさんがうざくない風にドヤ顔したい映画だったので、角が立たないように注意を払っている辺りが逆に鼻についた。『トップガン:マーヴェリック』もそうだけど、老年のムービースターはもう少し>>続きを読む
劇中劇で今際の際の主人公を撮影する場面から通底して流れるカラリとした死の香り。色っぽく撮られた内省的な風景は、しかしどこかがらんとしていて、電車内で繰り返される点滅はホラーを思わせる。局所に配置された>>続きを読む
被害者意識を膨らませてそこに耽溺してもトラウマを悪化させるだけで、ポピュリズム的な承認のゲームから降りて自他を赦すこと、少なくともそうしようと譲歩し努力することでようやく人は救われるのではないか…とい>>続きを読む
『アフター・ザ・ハント』と似たテーマだったが、あちらよりはキチンと悲哀があって良かったと思う。『ボーはおそれている』もそうだけど「あー…上手くいかなかったね…」と笑いながら一緒に反省させてくれるような>>続きを読む
ジョナサン・ハイト辺りが手を叩いて喜びそう。アイデンティティ・ポリティクスやらキャンセルカルチャーやらで問題視されがちな「誰が被害者なのか」という問い。2010年代後半辺りから散々言われていて、202>>続きを読む
設備の差が出る冒頭の救命現場のカットバックから通底する「このチームの存在意義とは?」という問い。実績や予算と、現実的な悩みがメンバーたちの前に首をもたげる中、喜多見チーフの狂人じみた純粋なヒロイック精>>続きを読む
『未来と現在(いま)のどちらを生きるか』
二人の馴れ初めにあたって浮上したこの問いは互いの性格・人生観の齟齬を際立て、その擦り合わせを経て成就した絆の強さを証拠立てるものだった。気丈なアルムートは>>続きを読む
国家(上)—役人(中)—国民(下)という構造と抑圧が、家族という単位の中で父親(上)—母親(中)—娘たち(下)という形で再生産されていく図式で整理できる映画だなと思い、感服。「閉じ込め/封じ込め」るこ>>続きを読む
「縁切り」の成就によって家族に呪縛された話として楽しめたけど、ホラー表現自体は手垢の付いた物ばかりでそれ程、という感じだった。2025年に話題になったJホラー、全部3.4付けてる。
ホラー描写は全部怖かったけど、総じてはあまり上手くいってないと思った。違和感の正体、多分夫婦のドラマの弱さだろうな。輪郭がぼやけてるっちゅうか。妻が喪失と孤立からの再生する話なんだったら、夫も含めても>>続きを読む
周縁に追いやられた存在を巡る話で、そうした存在を退ける/迎え入れるだけでなく、退けつつもケアしてあげる、という優しい包括性があり、それが役者の身体性で体現されてもいて、普通の映画なんだがジンと来た。>>続きを読む
『火の巻』
いつまでそれやってんねんって感じだけど『アバター』の楽しみ方が初めて分かった気がした。座席は真ん中より少し後ろに陣取った方が良かったんだな。安い絵が無いし、話はずっと前に進んでるし、絵柄>>続きを読む
冒頭、人の上半身が特に何の必然もなく吹き飛ぶ景気の良いノリでほおが緩んだ。後は特に感想ない。
国岡にもらった80万を溶かした翌日、曇り空の下を歩く真中の色白の顔面が駄目人間として説得力が凄まじすぎて落涙。
『2 Fast 2 Cops』
白々しい。この時代に陰謀論を振り撒いてる動画配信者を英雄として描く無邪気さにドン引き。(アメリカの映画だと別によくいるキャラの属性ではあると思うが。)歴史修正主義の批>>続きを読む
2010年代後半的なポリコレと多文化主義のテンプレが多い気もするけど、分かりやすくまとめているという事で。教育にも十分良いと思う。
コミュニケーションが原来的に孕む加害性に過剰に敏感になってしまう人の弱さと不可分の優しさ。Z世代的な感性のベースをよく描いた作品であると思う。原作はジェンダー文学として受容されているし、大前粟生さん自>>続きを読む
2025年の今観るのにピッタリの映画だった。激化する保守とリベラルの対立の中で親世代の遺恨に巻き込まれて自らもラディカルな方向に陥ってしまいそうになる若い世代がどうにか真っ当な方向へと引き戻される話に>>続きを読む
夏と冬、海と山、映画と日常、脚本と映像、言葉と風景、生と死、男と女、老人と若人、セクシーとアンセクシー、地元民と来訪者、そうした対局的な、あるいは分断された物事を緩やかに配置して微妙な感覚で繋げてみせ>>続きを読む