まともじゃないのは君も一緒のなおのネタバレレビュー・内容・結末

久しぶりに映画を見て笑いました。
絶妙な違和感の連続が、だんだん良い方向に転がっていくのが軽快でした。

芋臭い黄色いジャケットからパシッとした青のスーツに切り替わるところや、かすみちゃんと先生の衣装の色味が対照的になっているところから、衣装さんの色へのこだわりを見た気がします。

かすみちゃんが恋に落ちてしまうシーンのカットの長さと表情が本当に素敵。
散々アドバイスしておいて、自分が恋に落ちた時は空回りする彼女が本当に可愛らしかったです。

先生と私の会話は噛み合わない、だって先生は私の会話に意味を求めるから。
でもあの人との会話は意味なんかいらない、話しているだけで心地よい。だから会話が進むんだ、という趣旨の台詞が一番印象的でした。
自分が会話に関して感じていた違和感の正体はこれか、と目から鱗でした。

役者も、皆さん今までの印象とかなり異なる配役でしたが、見事にハマっていました。
とりわけ、清原果耶ちゃんの演技がもっと見たいと思いました。