このレビューはネタバレを含みます
結論、まともじゃないのはみんな一緒。
「なんで機嫌悪いの?」成田凌の理系コミュ症めっちゃいいやん。このルックスでこの可愛げあったらすぐ堕ちるよ。
清原伽耶の役もいいね。俺この前、友達と話して気づいたんだけど、背伸びしてるやつが好きなんだよね。強がってるやつ。カッコいいとカワイイ両立してるじゃん。自分の弱さ自覚しながらも、悟られないように精一杯やる感じ。涙は流しても見せない感じ。
生徒だけど講師に説教しちゃう感じ。アオハルしたい年頃だけど実業家の講演会行っちゃう感じ。それでカッコいい自分を演出できてると思ってる感じ。全部愛おしい。
やっぱり実は成田凌の方が大人だったり、それを変わったって表現してしまったり、好きになる感情コントロールできなくなったり、全部ダサカッコいいよ。BAR(スナック)で泣いちゃうのも弱さじゃないよ。
「普通なんかどうでもいい」「もっと怒れよ」「僕は君を傷つけたコイツが許せない」
俺たちホントはもっと怒りたいんだろうな。でもわかったフリして我慢してる。そうやって自分傷つけてる俺たちが、まともじゃないんだってそういうことだ。
「今この間と同じ匂いがしたのでミナコさんを思い出していたんです。」イケメンにしか許されない気色悪い大好きなセリフ。
わかんなかったのは「まともじゃないのは君も一緒」ってタイトルだけど、劇中で多用されたのは「普通」ってセリフってこと。どっちかの言葉に合わせてよかったんじゃないと思う。でもなんとなく「普通じゃない」より「まともじゃない」の方が変なやつ感はする。「普通じゃない」を飛び越えて、そんなの目指してないから、みんなに否定されるけど圧倒的なものが「まともじゃない」ってことなのかな。