いかすみ

リトル・ガールのいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・ガール(2020年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


自分の体に違和感を感じるのも辛いし、
大好きなお母さんが「自分が悪いのかも」って思ってるのも悲しいし、
自分のことで泣かれることも、
やっぱり自分が悪いのかなって思うし、
色々な感情が涙として溢れたのかなと思った。

バレエの衣装のシーン、
「なんで私だけ違うの?」って思うけど、
言えないし、周りも何も言わないし、
みんなの後ろで苦笑いしてるのが、
今まで本当にいろんなことを自分の中で押し殺して、我慢して生きてきたんだろうなと…。

というか、ヨーロッパではトランスジェンダーとかLGBTQに対する理解って進んでると思ったのに、未だにこんな前時代的な地域があるのにびっくりした。
スペインいた時も周りにいたけど、
みんな普通のこととして受け入れてた(ようにみえた)し。
逆に子供時代だからこそ、学校の支配者的存在である先生の影響が大きいのかな〜。
子供は「先生はおかしい」と思っても
直接声に出して反抗できないもんね。

大人になったら体つきも変わっていくだろうけど、
きっと今より周囲の環境も良い方に変わっていくだろうから、
周りで色々言ってくる人は相手にせず、
「私は女の子」って言い続けて欲しいな。
そしてそれを当たり前に受け入れられる
世界に一刻も早くなるといいね。
いかすみ

いかすみ