エージェント竹

ドント・ルック・アップのエージェント竹のネタバレレビュー・内容・結末

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

予想以上におもしろかった。2時間超えを感じないテンポのよさ。

地球に向かってる巨大彗星の存在を世に訴える天文学の教授と大学院生。でも世間って中々信じてくれんのよな。マヤの予言やらノストラダムスやらで同じ目にあってますからね。都市伝説的な感覚やったんでしょう。特に専門家でもない身からするとメディアやインフルエンサーの多数派の意見を信じちゃうので、分からんでもないけど。今回は必死で訴える教授目線の映画だったのでもどかしさを感じながら、自分も多分信じないがやなんやろなと、ちょっと軽く反省も勝手にしながら観てました。

そして成功者は金の匂いに敏感ですね!地球が滅亡の危機だろうが専門家の核爆弾を使って軌道を変えるべきという意見をガン無視で、軌道を変えない程度の小さな核爆弾で砕いて地球に敢えて落としてレアアースを回収するとかいう信じられない計画を立てて、それを実行しちゃうんやから。僕は最後の教授たちの選択は素晴らしいと思いました。バカを見限ったところは最高に気持ちよかった。

ドントルックアップは大統領側の主張だったんですね。ジャストルックアップにせずに大統領側の意見をタイトルにしたのは、いくら言っても世間や政府に届かなかった切なさを表してるのかな。

ハッピーエンドかと思ってたら想像と違いすぎてビビりました。けどこれは、無理に生き残るよりも死んだ方が幸せだったんだろうな、と個人的に思った。それが最後のシーンでしょう。無理に少人数で全然知らない惑星に行くよりも、ずっと過ごした地球と最後を共にする。本当は助かれたはずなのに、自分の利益しか考えないバカ経営者とそれに乗っちゃう短絡大統領たちの数人のせいで70億人の命が犠牲になったと考えると、最後の別の星で苦しむ姿はもっとみたかったですね笑 大統領が食われただけでもスッキリしましたけど。

出ている俳優豪華すぎるでしょ。アリアナグランデが本腰入れて長尺で歌を披露してるのはビビった。メリル・ストリープやケイトブランシェット出てるし、ティモシーシャラメおったし!すごいなこれ。Netflixすげえな。