紫亭京太郎

スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話の紫亭京太郎のレビュー・感想・評価

4.3
「無認可」を巡る攻防の末に施設が守られたのは、“男たち”の情熱であると同時に、“熱意”の無い国自身である皮肉。
無認可の団体を許していたら、違法や不正を働く悪質な団体ができると主張する役人には、そもそも“男たち”の団体が何故できたのか、そして十数年もの長きに渡ってあり続けてきたのか、本質を考える姿勢は微塵も無い。その役人の姿勢こそが、重度の自閉症の若者たちを国が見放してきた理由に結び付いている。
そのことに思いが至らない“エリート”は本来の「エリート」が持つ意味からは、明らかに劣った存在に堕していると言っても過言ではない。
感動的過ぎる“男たち”を描いた、社会派ドラマの秀作!
紫亭京太郎

紫亭京太郎