観終わって数日。はじめはどこか物足りなかった。でもじわじわとボディブローが効いてきた。
この空白ってなんだって考えていた。
罪悪とか正しさとか偽善とか考えたらキリがないくらい抉られた。。。
映画って自分なりの正解やカタルシスを探してしまう。でも私の中にはまさに空白しかなかった。
このタイトルの妙。身震いがする。
どの人生にも関係にも時間にも空白はある。決して全て埋まることはないし、あからさまにはしない。正解なんてない。
だからそれは尊いものなんだと思う。
正しいことが正義とはならずに悪になるし誤解を招くことだってある。
でもそんな生き方しかできない人もいる。
全てがうまくいかなくて面倒くさくて無気力な人もいる。
人の同情なんていらないと思っていても繋がりは欲しくて赦し赦される世界を夢見てしまう。
他愛のない不意な言葉は鞭にも救いにもなるよ。だから尊いんだなあ。
「大丈夫」が易々と言えなくなってきた心。
でもどんな時も「ありがとう」だけは伝えたい。
「空白」を生きることを恐れずに。