このレビューはネタバレを含みます
埃っぽい暗い部屋に1人。身動きするのもままならない。全員が舞台っぽい動きをするなーと不思議な感覚だった。
ん?どんな展開?いつか救急車で運ばれるん?ハッピーエンド?バットエンド?何なのこの登場人物たちはみんな好き勝手だし。。。なんて特に感情移入もできずに俯瞰してみてたら、ラストの10分でとてつもないところに連れて行かれて感情が混乱してしまった😵💫あーそういうことか🥹これ、映画館で観てたら号泣案件だったぞ。隣に20分前に帰ってきたダーがいたのに、涙が堪えきれなかったの。。。笑笑。
甘い言葉も、シチュエーションもないのに、じわじわとボディーブローを打たれていたのか?観終わってなぜこんなに涙が溢れたのか。自分の感情を探すためにみんなのレビューを読んでみた。原作は舞台でこの映画の脚本も書いている、、なるほどなるほど。だから話しながら役者が動くのだなあと納得。
このタイトルの鯨と「白鯨」のつながり。エッセイの意味。劇中では感じられなかった伏線がラストに一気に押し寄せてきて、まさに圧倒的。
何気にあの扉がキーポイントだった。掛け声、足音、人影、雨の音、風の強弱、差し込む光。リズ以外には姿を見せずにいる。自分を曝け出さなくてもドア越しやSNSの世界で繋がっている今の世界のメタファーとなっていた。
過ちは人生そのもの。過ちなんて誰にでもあって、過ちのない人生はつまらないかもしれない。過ちに懺悔し、苦しめられても、過ちに彩られた人生を思い、最期に思っていてくれる人がいたらそれでいいなと思える傑作でした🥹
エリーを包むあの光は本当に美しすぎたわ。