ネイティブアメリカンをメインに据え、免疫を持つ者と持たない者を使い、先住民との社会的問題のメタファーとしたところが見どころの作品。
なので、ストレートにゾンビ物として見ると物足りないのも事実。
主役を含めキャラが今一つ立っていないのもエンターテイメントとしては致命的。
調べてみると「レスティグーシュ事件」という警察が先住民の居住地を襲撃し、残った人々がバリケードを築き、それの報復として二度目の襲撃を当局がした、という事件のドキュメンタリー映画に監督が影響を受けて、作られた作品のようだ。
なので時代設定も事件のあった80年代という事。
でも正直日本人にはあまりピンとこない問題であり、結局エンターテイメントとして観るしかないのが事実で、そうなるとかなり物足りない。
さて、その事件に影響を受けているというのはwikiなどに詳しく出ているが、オープニングと途中に入る一瞬のアニメ映像についてはどこにも触れていない。
これ、もしかして押井守の影響じゃない?もちろん「BLOOD THE LAST VAMPIRE」。ハゲの爺ちゃんが振り回す日本刀も小夜のパクリ?
ゾンビ物としては日本人には物足りないが、ミクマク出身のジェフ監督の訴えたいことは何となく見える作品。
余談。
まぁ、設定は良くあるものだが、今作の注目点は免疫がある事か。ネイティブアメリカンは持っているようだ。白人と呼ばれるヨーロッパ系は無い。
はて、日本人は?多分ネイティブアメリカに近いからあるかもしれない。
って考えると、悪役のしたこともちょっとは理解できるかな。