生まれてくる赤ん坊に「アドルフ」という名前をつけると言い出したことから始まる家族パーティでのドタバタ会話劇。
「ヒトラー」という名に過剰に反応するドイツ人の様子は、ハリーポッターの「名前を呼んではいけないあの人」のよう。
「ヒトラーを恐れて神話にしている」
「ドイツ全体がヒトラーの呪縛に囚われている」
「これはタダの名前じゃない。革命の始まりだ!」
この激論がどうなるんだろうと思って見ていたら、作品中盤からただの家族内の言い争いになり失速。
あれ? このホームパーティでの口喧嘩ってどこかで見たことあるぞ(?)と思ったら、これ、最初のとっかかりが「アドルフ」なだけで、映画作りの文法は『大人の事情』だ!
後半暴露されてく内容も含めて『大人の事情』そっくり!
『大人の事情』を見ている人にはパクリ感が透けて見えて途中から食傷気味にはなる。
前半のテーマを期待していただけに、表面的なおもしろさだけで終わってしまったのは残念でした。
*なんでそんなに「ドナルド」でウケるの? 劇中でみんなが大笑いしているのがわからなかった。
*アディダスの創業者って「アドルフ・ダスラー」って言うんだ。初めて知った。