すずき

サイコ・ゴアマンのすずきのレビュー・感想・評価

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.7
かつて数々の惑星を滅ぼした「名もなき悪魔」。
銀河評議会は騎士団の力を借り、彼を宝石に封印する事に成功し、辺境の惑星に捨てられた。
地球に住む気弱な兄ルークと、傲岸不遜唯我独尊最終鬼畜妹ミミ(サイコパス)の兄妹は、不思議な宝石を発見する。
偶然にも封印を解いたミミ(キ○ガイ)は、「名もなき悪魔」と相対するが、彼は宝石の持ち主の命令には絶対服従の呪いがかかっていた。
ミミ(倫理観ゼロ)は彼を「サイコ・ゴアマン」と名付け、自分のオモチャとしていいように扱う…

カナダ産の血しぶきスーパーアンチヒーロー映画。
アメコミヒーロー(ヴィラン)じゃなくて、日本の着ぐるみ特撮をオマージュしたクリーチャーの造形が最高!
漫画「チェンソーマン」で話題になった「脊椎剣」も登場、監督曰く「真・仮面ライダー 序章」に影響を受けたらしい。
オマージュの連鎖が次世代に繋がっていく、脊椎ぶっこ抜きの系譜…!

しかし1番ぶっ飛んでるのは、人間主人公のミミちゃんで、まあどう考えても頭おかしい女の子。
そんな子が惑星を滅ぼせる存在をオモチャにしてるのは、キ○ガイに刃物。
最後もイイ話風に終わるけど…イイ話かなー???

彼女と彼女の家族と、突如「ドラえもん」的に転がり込んだサイコ・ゴアマンの心温まる交流がストーリーのメイン。
バトルは思ってたよりも少なめで、もうちょっとアクション欲しかったかな。