このレビューはネタバレを含みます
80年代、同性愛が違法だった台湾での男子高校生の話。
時代背景や描写の雰囲気もリアルだし綺麗。高校時代については良いお話だった。歌も◎。
昨日hisを観たところだったので、同じ同性愛を扱う映画ということもあり共通して感じたことがいくつかある。
1.主人公二人が美しいから"美しい物語"として観れるということ。
(監督の実体験に基づいて作ったという話があったが、監督のお写真は拝見しない方が良かった。失礼ですが…。)
2.バンバンとバーディーは結婚して子どもも生まれ結局離婚していた。離婚の背景は作品上で語られていなかったが、これが同性愛にまつわる様な昨日のhisの渚と一緒なのだとしたらパートナーが可哀想すぎると思う。"自分らしく生きる"ということは"周りの人間に犠牲を強いる"ということの上に成り立って良いのだろうか?結婚した後に自身の性的嗜好に気づいて婚姻関係の継続が困難になる、というケースもあるのだろうし一概には言えないが、同性愛を隠して(バーディーがどうだったのかよくわからないけど)結婚して結局離婚する(ましてや子どももいる)というのはあまりにも無責任じゃないかと思う。
最後に。高校時代の二人がキラキラと煌めいていたのに、カナダのおじさんパートきつくないか…?(驚いた時のステレオタイプっぽいゲイ演技も)
おじさんになって身長縮んでるよね?二人とも。。。
アハンなんて30年も思い続けてたんだから、あんなところで再会できたらもっと情熱的になるんじゃないかと思うんだけど、成熟した大人は落ち着いて接することが出来るってことなんでしょうかね。