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グッドバイのryotaのネタバレレビュー・内容・結末

グッドバイ(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんだろ、この空気感が割と冷たくて心地いい感じ。内容は冷静に考えるとホラーというかキワドイ感じにもとれて、ヒヤヒヤしながら見てしまいましたが、きっとそこをやりたいんじゃないんだろうなと思いつつも、落ち着かせどころがはっきりしてないのがこの作品の魅力にも思えます。

子役の頃から大活躍の福田麻由子さん主演です(しばらく活動休止されるのが残念)。取り立てて美人ではないけれど(すみません)彼女の空気感がこの映画全体を作り上げていると言ってもいいくらい、流石の存在感が全体にあって、シーンのほとんどを占める、幼稚園のシーンも母と二人の食卓のシーンもすごいリアリティ感じました。ご飯食べたり何気ない会話したり、園児の面倒見てる芝居を見てると、なんだか、ほっとしちうんですよね。安心感というか、日常感とでも言いますか。でも、大手企業をあっさり辞めて、幼稚園でバイト?するうちに園児の父親とちょっと危ない雰囲気になるけど結局奥さんが帰ってきて呆気なく関係は終わり、別れて暮らしていた実の父親が帰ってきて、そっちも危ない雰囲気(ラストはそう見えました)になってエンドって、すごい危なっかしい映画なんですよ。それが、ほっとする空気感って不思議でしょ?気になったら見てみてください。60分ちょっとの中編です。ほぼ、個人映画っぽいし、そういう意味では掘り出し物かもね。

「また明日」って言える別れ方っていいよね。なんか、安心して帰れる感じがしますよね。このセリフ、印象的でした。
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