阪神大震災で一人娘の「れいこ」を亡くした夫婦
ストーリーは、残された2人と周囲の人たちのその後を描いている。
画面に映し出されるのは、どこまでも他愛ない日常。
良く笑い、コツコツ働き、たまに誰かを頼ったり
嘘をついたり、欲や寂しさに負けたり
ちょっとだらしないところもあるけど、優しい人達ばかりだった。
流されるように生きているようで、みんな誰にもみえないところで片時も離さず大切なものを握りしめてる気がした。
ここにはいないけど、どこかにいるんじゃないか…
誰かの中で生き続けるってこういうことなのかな。
かばんから、ひょっこり顔を覗かせたイルカのぬいぐるみ
…やっぱり、いると思うな。
生きたこと、生きていくことを見つめ直させくれる作品でした。