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VIDEOPHOBIAのeyeのレビュー・感想・評価

VIDEOPHOBIA(2019年製作の映画)
3.8
不穏な映画で感情を含め常に不安定

性行為動画を流されたことで意図しない・予想できない状況に巻き込まれていく

そのせいで精神はだんだん蝕まれていく

デジタルタトゥーの恐ろしさも去ることながら

バラまいた相手が見えない・分からない

それによって掴めない

幻影に振り舞わされ

許しがたい感情は常に彷徨ってしまい
後悔が広がってしまう

ジリジリとした感覚がずっと続き

視野も悪くなっていく

「あれは私であって私でない」

否認感情と分断させられた感覚

侵食された感情は
後悔と虚無に流されて
落とされる

哀しみに支配され 未来への希望を求め

最終的に 形を整えてしまう

主演女優 廣田氏の感情不安定な顔面・圧倒的な雰囲気を含めカッコ良さに溢れていた

数少ない登場で最後の最後まで印象づける偽善者を演じた忍成氏の演技も凄かった

異様な空気感に支配されたモノクロ映像で観てる者も奇妙な感覚に支配され続ける
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