このレビューはネタバレを含みます
■作画など
○人物
描線や影の階調などが少なく、ややもするとのっぺりした印象。
ユーイチの顎の線が丸いのがまだ幼い子どもの印象を増す。
スイトの眼が怖い。
キャラクターデザインはNARUTOをやった人とのことで、言われてみれば何となく分かるような。
○飛行機
フルポリゴンか。スチールの塊感は出ているけど、人物絵とはちょっとなじまない。
キュイイイーーーンというエンジン音がF1と同じようにピストンを高速回転させているような感じでかっこいい。ジェットエンジンとは違う迫力。
ヨーロッパの軍隊のイメージ、ドイツ軍っぽい?と思った。ロケハンはアイルランドとポーランドだったか? 飛行場の周りはアイルランド、街中はポーランドっぽいかも。とてもいい。
でも隊員たちはみんな日本人名
そこにアメリカのダイナーがあるというちょっと不思議な感じ。乗り物もベスパ、ポルシェ、アメ車とあれこれ。でも戦闘前のブリーフィングではヨーロッパ地方のようだった。敵側の市街地にイギリスのビッグベンみたいな塔も出てきたっけか。
作戦について抗議に行った帰り、スイトはユーイチを軍の福利厚生施設?に誘う。とてもまずい冷凍食品と赤ワイン。ネクタイを外し、シャツのボタンを外すスイト。ユーイチのセリフからすると。これまでにも他の複数の隊員をここに連れてきていた? それともジンロウのことを言っていた? ちょっとわからない。
ボーリングのあと酔っ払ったスイトはクルマの中でユーイチにキスしながら、自分を殺してと頼む。そうじゃなきゃすっとこのままだと。キルドレ。
スイトは子どもを産んだことでキルドレではなくなった? でもそれだと「殺して」の意味が違ってきてしまうか。
やたらとタバコを吸いまくる。観てると自分も吸いたくなる。
戦争がおこなわれそこで人が死ぬことで、自分たちが平和であることを実感できる。戦争状態が続けられることがビジネスとなっている。となるとどちらかが圧倒的に勝ってはいけないわけで、永遠に続くかのような戦争、それは成長もせず、戦争でしか死なず、終わりなき日常を生き続けるキルドレと似たようなものか。
キルドレとは? - スカイ・クロラシリーズ考察 @ ウィキ - アットウィキ
https://w.atwiki.jp/skycrawlers/pages/17.html
台詞が少なく、あっても淡々としていて、全体的に物静かで物憂げな雰囲気がとてもいい。体温が低い。戦争ものらしい熱量がない。『雲のむこう、約束の場所』を観た直後で、それが思春期ならではの熱量を帯びていただけによけい印象的だった
ジンロウはスイトに殺された。生まれ変わりのユーイチが赴任したとき、スイトはクールに対応。ユーイチが撃墜され、生まれ変わりのパイロットが赴任したとき、スイトは「ようこそ、待ってたわ」ちょっと笑顔、ここが冒頭のシーンと違うんだよな。なぜ?
ティーチャはユーイチのオリジナル? 字幕「これは僕の戦闘だ!」英語の音声では「I'll kill my father」