ブタブタ

スカイ・クロラ The Sky Crawlersのブタブタのレビュー・感想・評価

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別に信者ではない程度の押井守ファンです。
「今回は初めてラブストーリーを撮った」とか
「今回初めて観客を意識した」
とか宣伝やインタビューで語ってても実際見てると
「またいつものヤツだ~(笑)」
と言うのが毎度毎度の押井守監督作品のパターンです。

本作も例に漏れずまたいつものヤツですが好きになれない面白くない原因は原作のせいです。
森博嗣の小説がどうも合わないみたいで。
『全てがFになる』読んでダメだと判断して他の作品も読んでないので原作未読。
それとこの頃は菊池凛子バブルの頃でした。
芝居の上手い下手ではなく声の質がもうアニメに壊滅的に合わない人が役者さんにはいて菊池凛子はその最もたるモノですね。
せっかく榊原良子さんいるのに何で水素は榊原良子さんじゃないの?とか。

「ショーとしての戦争」の為に造られた永遠に歳をとらない子供って設定がもう中途半端なお涙頂戴で、戦争ショーをやらされる哀しさや悲劇的な運命をいくら見せられてもふーん...て気分にしかならないし、最後は全てを仕組む会社や支配者側に反旗を翻すとかそういう展開も無いので何の盛り上がりもない。

同じくゲーム的な箱庭世界の戦争である『アヴァロン』は面白かったんですけど、同じゲームでも違いは自分の意思でやるか人に無理矢理やらされてるかで、森博嗣の描く世界そのものが自分の嫌いなモノの集合体みたいな感じで(全てがFの小説、アニメを見ての感想)スカイクロラみたいな話しは何かこう根本からどうでもいいと言う感想しか持てませんでした。

あと絵がNARUTOそのまんまなのも何だかなーでした。
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